一瞬で水滴を弾き、驚くほど持続する
水滴を弾く桃の皮(ピーチスキン)のように、生地の表面が微起毛になっている「Peach drop」は、雨が当たっても一瞬で水滴を弾く超撥水素材です。
「超撥水」とは一般的に「水滴が面に対しておおよそ150°前後の接触角で接する現象」と言われています。
「Peach drop」は接触角153°を測定し、左の測定写真のように生地が持つ撥水力で水滴が玉のような表面張力を保ち、雨が生地に触れてもすぐに転がり落ち、水滴が残りにくくなっています。
「Peach drop」は、撥水力の持続性が高いのも特徴です。
下のグラフの様に洗濯前の検査で、撥水性の最高ランク5級を測定。その後40回まで4級を、50回洗濯しても3級の撥水性を持続させました。
50回の洗濯後、熱風処理(JIS L1930に規定されるタンブル乾燥機を上限温度80℃で乾燥するまで約30分使用)をし、再度撥水検査をした所、洗濯5回後の撥水力と同水準に回復しました。撥水力が落ちた後も熱を加えることでその機能が回復し、長く撥水力を保ったままご使用いただけます。
ご家庭でのアフターケア
ドライヤーの場合は生地面から10~15cm程離してかけてください。
1箇所に長くかけすぎると生地が傷みますのでご注意ください。
アイロンの場合は低温で当て布をしてアイロンを当ててください。
高温や中温でも圧力をかけすぎると生地を傷めてしまいます。軽く、素早くかけるようにしてください。
生地の持つ特性により、どの色も紫外線遮蔽率が90%以上ありますので、雨だけでなく紫外線対策用としてオールシーズンお使いいただけます。薬剤によるUV加工は使用頻度によりその効果は徐々に低下していきますが、「Peach drop」は未加工の状態でその機能を備えておりますので機能が低下することなくお使いいただけます。
従来撥水剤として用いられていたC8タイプは、高い撥水性はあるものの「PFOA」を含み、人々の健康や生態系に影響を及ぼす恐れのある化学物質に指定され、欧米では早い段階から規制されてきました。これを受けて日本でも2021年4月21日「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律施行令の一部を改正する政令」が公布され、同10月22日より輸入が制限されました。
「Peach drop」はC8タイプに比べ、一般的に撥水が弱まるとされる「PFOA」を含まないC6タイプの撥水剤へ切り替えた後も、素材本来が持つ特性と技術で高い撥水力とその持続性を実現しました。
※「PFOA」とは・・「ペルフルオロオクタン酸」の略語。フッ素化合物の一つであり、PFOAは、環境中での難分解性や、生物への蓄積性が世界中で問題視されています。
超撥水の傘やレインウェアは、市場では比較的高い価格帯になっており、従来の傘を買う感覚で購入するお客様はまだまだ少ない様です。
「Peach drop」の超撥水シリーズは、多くの方に高機能の商品をもっと気軽に使っていただける様、お求めやすい価格にしました。
傘やレインウェアは、使い始めは撥水力があるものの使っている内にその力が弱まり、雨でベタッと濡れた状態になってしまいます。「Peach drop」は水滴を一瞬で弾き、撥水力が持続するので雨の日の外出先でのストレスが軽減されます。
折りたたみ傘は、使用後に水滴をひと振りして収納しやすいファスナー付きのケースに入れて持ち運べ、ハットは小さく折りたたんでコンパクトに収納できて便利です。
また、レインウェアはファスナーケースが付属されているので保管の際に安心です。